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テツの多言語習得への道のり(その四:18−23才)

2010年3月2日火曜日

今回の記事のテーマである、18−23才の5年の間に、僕は3つの言語、スペイン語、ドイツ語、とイタリア語を自分の言語リストに追加した。だから、ちょっと長い記事になっちゃうけど、ゆっくり読んでください。

高校の後、僕は9月からオタワ大学で1年間のプレサイエンスプログラムに参加した。同じ時に高校卒業した大親友のグレッグは、全く別の道を選び、交換留学でエクアドルに行った。これは面白いと思って、僕もクリスマスに遊びに行きたいと親に相談し、サポートしてもらった。勿論、折角行くからには、ついでにスペイン語も習いたいと思った。

ついでにね。




テツ流スペイン語勉強法

この話が具体的になってきたのは、出発の約1ヶ月前だった。だから、時間もないので、僕は言語習得用のセットを購入。なかには、小さな文法の本と4枚のカセットが入っていた。そう、mp3でもなく、DVDでも、CDでもない!カセットだよ!この媒体を覚えていますか?毎晩寝る前には必ず、あの小さい本で勉強をして、消灯の直前にカセットをいれて、夜中じゅう回しっぱなしにしてた。でも、それだけでは済まないよ!なんせ、とことんやるタイプなので、僕は自分の車の中でも、常にカセットを聴いてた。勿論、友達にはキチガイじゃないかと思われてたでしょう。みんなで夜遊びしに行っても、他の車からは格好いいダンスミュージックが聴こえてくるのに、テツの車に乗っちゃった奴らは、なんか変なオッサンの声で「Me gusta comer manzanas(リンゴが好きです)…」を延々と聴かされる。

これで、準備が整ったと思い、初めての南米エクアドルに旅立った。ところが、着いてからショックだったのは、、、全然会話ができなかった。あれだけ、「リンゴが好きです」を繰り返したのに。本当は現地の人たちと文化や経済などに関して語ったりするつもりだったよ。全然だめだった。

正直言って、もっと出来ると思っていた。みんなが「リンゴ好きですか?」って訊いてくれればいいのに~。まあ、分かったのは、カセットや教科書とかは、初歩として音や、簡単な文法を理解する為に使うものであって、実際に会話となるとあまり為にならない。

最終的には、ヘタクソなスペイン語だったのにもかかわらず、グレッグのホストファミリー(Granjaファミリー)と親戚、友人たちがみんな時間を取って、ゆっくりお話をしてくれたり、遊びに連れて行ってくれたりした。本当にみんなありがとう!お陰さまで、あのときは、日々進歩するのを感じてたよ!あれ?お酒だったのかな?でも実際に、エクアドルにいる間も流暢にスペイン語を喋っていた夢を見たんだよ!

オタワにもどった直後に、僕はS.A.L.S.A.(何の略だっけ?)と言う、オタワ大学のスペイン語サークルに参加した。よって頻繁にパーティーをしながらスペイン語を学んでた。錯覚かもしれないが、飲めば飲む程、上手くなって行ってたような、、、(やっぱり酒か。)そして、当時作った友達たちとも、いまだに連絡し合っている。 例えば、アニーちゃんなんか、このブログにもアイデアをシェアしてくれているよ(リンクの記事のコメントを参照)。彼女も、立派なマルチリンガルな息子を育てている。

その後も、僕はスペイン語を維持する為に、様々なサークルや、集まりに参加している。いまも東京のスパニッシュミートアップにたびたび顔を出している。他にも、維持する為に、いくつかのスペイン語圏の国に行ったり(スペイン、コスタリカ、ドミニカ共和国、キューバ、など)、上級者のスペイン語コースをとってみたり、通訳のアルバイトしてみたり、とにかく話す機会を増やすように心がけている。


ドイツ語とイタリア語

ところが、 その後に学んだドイツ語とイタリア語に関しては、このような努力がなかった。

オタワ大学で一年勉強した後、モントリオールのマギル大学に転校した。専攻は生物学。はい、その通りです。語学と全く無関係の生物学です。なぜならば、医学部に行く予定だったから。ただ、必修単位以外は殆ど言葉と音楽の授業を取った。まず、一年生の一学期目から、ドイツ語を取り始めて、そのまま夏には、ドイツのカッセルと言う町で6週間のサマーコースを取った。でも、中級まで卒業したものの、正直言って、成績は良くても、全然自分では納得いける喋りではない。別に人のせいにしたいわけではないが、ドイツ人の殆どがそこそこの英語ができるのは僕にとってあまりためにならなかった。いつも、ドイツ語で会話を始めようとしても、直ぐに英語に切り替えられる。相手もこっちのためを思って変えてくれているんだろうけど、練習にはならなかったし、プライドもずたずた。だから、僕が反対の立場のときは、必ず相手が努力して喋ろうとしている言葉で会話を返してあげることを心がけている。

このドイツ語コースの後、夏の残り中僕はヨーロッパ各地を旅した。いわゆる、バックパッカー。旅の中には、イタリアも含まれていたので、ついでにイタリア語もやろうかなと思い、すぐさま本屋に行き、ポケット辞書を購入。これさえもっていれば、怖いものなしになるので、直ちに会話開始!「すみません、おばちゃま、駅はどこですか?」とおばちゃんやおばあちゃんたちに話しかけるのは、勿論戦略的。まず、女性は会話が好きだから。そして、年よりは時間もあるし、若者好きだから。また、幸いドイツ人と違って、英語を話せるイタリア人はまれだった。訊くことは駅や、博物館、記念物などに関してだけど、勿論ぶっつけ本番なので、答えは殆ど聞き取れない。でも漠然とした方向さえ捉えていれば、あとは次の信号でもう一回同じことを訊く。これを何度もくり返せば、同じ単語が答えに含まれるので、それが聞き取れるようになる。そして、たまにお友達もできちゃうので、一石二鳥。勿論、本当に駅がどこにあるかを知りたいのが目的ではない。地図は読める人間なので。これはあくまでも究極な即実践型エクササイズ。

結果として、イタリアにいた10日位で学んだイタリア語で、マギルに戻ったときには初心者コースを飛ばして、直接中級に入れた。

しかし、僕は大学でこの二つの言葉を勉強して、分かったことは一つ。僕は大学で正式に言葉を習うのはあまり得意ではない。別にいい点数は取っていたけど、つまらない作文や、面倒くさい宿題とかには、興味がない。その結果、あまり頭に残らない。だから、フランス語や、スペイン語に比べたら、正式に勉強した割には、大して話せない。

また、もう一点に関して、気づいた。僕は、もともと自信過剰になっていて、ドンドン他の言葉も習おうと思ってた。例えば、ロシア語とか、アラビア語とか。でも、実際には、ドイツ語とイタリア語を足しただけでも、満足にできなかった。
即ち、同じ努力でも、分散しすぎちゃったのだ。だから、そこで決めたのは、今後はすでにいいレベルにまで持って来れている英語、フランス語、日本語、中国語、スペイン語以外の言語に関しては、最小限のエネルギーしか費やさない。


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7 comments:

Uncle Polyglot さんのコメント...

As always, I've read your post with great interest. This time around, however, I've read the English section of your post, instead of the Japanese section like I normally do.

So you made your first visit to Ecuador when you were about 18, correct? Coincidentally, I made my first visit to the US also at the age of 18, when I had a chance to spend 1 month in Honolulu, Hawaii, where I participated in a short-term English language program.

Back then, I could barely stumble along in English, and had an extremely difficult time trying to express myself in Eigo. It was a hard if not humiliating experience, but it did motivate me to study English harder during the subsequent years. Talk about a life-changing experience!

By the way, it was really interesting to read how your car speakers used to blare out the Spanish sentences when you gave rides to your friends.

It brought me back some old memories about my third year in college, when I was studying in Seattle in a 1-year English/international business program. Back then I was studying Cantonese in my spare time, and I would pop a Cantonese language-learning cassette tape into my car radio such that every time I started the car engine I would immediately hear the loud Cantonese sentences coming out full blast from the speakers.

Incidentally, I'm curious as to how you've managed to expand your Spanish vocabulary. What's your secret? Or is it something that you plan to touch upon in your future posts?

I am anxious to hear more of your stories!

Many thanks for this informative post!

I am Mattimus. さんのコメント...

Uncle Polyglot - it's nice to be able to read your comments! Write in English more :)


Tetsu - So you believe that listening to a second language while you sleep is beneficial, eh? I'm inclined to think otherwise, but I'm going to go out on a limb here. Your opinion holds a lot of weight in my camp. I'll try it tonight with French. I'll probably end up dreaming about baguettes and taxes.

Tetsu さんのコメント...

Uncle Polyglot!

So AGAIN, we have something else in common! Amazing.

How I expanded my vocabulary? Secret? No no no... There are no secrets. Only lots and lots of practise.

What can be done is to vary your practise routines, but there's no way to do it "without" practise. And yes, I will touch on various ways I practise on future posts.

Do stay tuned!

Thanks as usual!

Tetsu さんのコメント...

Matt,

I really appreciate your lively comments here. Thanks!

So here's what I think about your Q. When I sleep, I am using many hours of my precious day only to wait for morning to come. If I had a choice, I would not sleep (http://tetsu-2006.blogspot.com/2006/09/busy-but-fun.html). So why not use this time to try out different things. Maybe I'm wasting my time. But then again, I'm wasting it anyway.

Today I speak fluent Spanish. But I cannot assure you that listening to it during my sleep was what allowed me to achieve it. But I'm pretty sure that it didn't hurt.

I am Mattimus. さんのコメント...

Alright Tetsu, I played your game for two nights. I looped a French audiobook (after editing out any noisy parts) all night, and I didn't like it (I woke up several times during the night). But, I can see how this is a good way to squeeze in more listening hours (especially the time spent laying in bed awake), so I'll keep trying to get used to it.

I'm a man of my word, Tetsu. Now tell me about your CLAP method before I fly to Japan and beat it out of you with my monolingual fists of fury :)

Tetsu さんのコメント...

Ha ha ha... Matt, I am always amused by your comments. Audiobook huh? That's a great idea! However, you must agree that 2 nights is not quite what I would call "perseverance", but I appreciate your honest feedback. If you don't like it, perhaps you should stop. It should definitely not deprive you of sleep! ;)

So thanks to your comment, I guess I should add that this is not a good trick for the light sleeper! I can sleep with a jet plane next to me, so it suits me well.

Perhaps you can turn the volume down first and try it a bit more? Here it's about passive listening. So you don't want to "follow" the story in your audiobook. All you want to do is relax and get used to the melody. Especially en Francais! (I'll describe more active, and rough and tough exercises later! THEN you'll be crying for mommy!)

As for CLAP, I don't want to deceive you, but it's not "a method". It's a principle, or a philosophy sort'a speak, a way to think about language acquisition. After that, I will go into various methods or tricks that I or my parents used based on CLAP.

Two more posts on my biography Matt. Two more posts...

Tetsu さんのコメント...

(翻訳)
>>Uncle Polyglot<<
今回は英語の方をよみました。

18才の時にエクアドルを訪れたのですか?私も18の時に英語学校のためハワイに1ヶ月滞在しました。

当時は全く英語が出来なくて、悔しい思いをしました。でも、それが原動力となり、人生を変える経験になりました。

ちなみに、テツさんの車から、スペイン語のテープが聴こえた話は面白いです。私も一年シアトルで英語とビジネスの勉強をしていた時、車の中で広東語のテープを常に流していました。

そう言えば、テツさんがスペイン語のどのようにスペイン語の単語を増やしたのかを知りたいです。それは、また後ほど書いてもらえるのかな?

>>I am Mattimus<<
Uncle Polyglot
英語でコメント読めて、嬉しいよ!

Tetsu
本当に寝ながらテープを聴くのは為になるの?なんか違うと思うけど。でも、試してみたいと思う。テツさんの意見は貴重だから、今晩からフランス語で試してみるよ!もしかしたら、フランス語の夢も見れるかも!

>>Tetsu<<
Uncle Polyglot!
またも、なにか共通点があって、本当に面白い縁を感じますね。

語彙ですか?いや〜、ひたすら、色んな事を試すしかないですよ。
勿論、色々と紹介しますね!

Matt,
いつも本当にありがとう!
君の質問に対して、こう考える。僕は毎晩寝ている時、何時間も貴重な時間を使って、朝を待つだけなのです。だから、本当は、寝なくて済むのであれば、寝ないよ((http://tetsu-2006.blogspot.com/2006/09/busy-but-fun.html).だから、この時間を有効利用すればいいじゃない!

現在、スペイン語を喋れるのは、当時の寝ながらリスニングのおかげかどうかは、確信できないけど、害にはならなかっただろうと思うよ。

>>I am Mattimus<<
Tetsu,2晩試してみたよ。フランス語のオーデオブックをかけっぱなしにして寝た。でも、いい経験じゃなかった。夜中に何回か起きちゃったし。確かに、時間を有効利用できるかもしれないと思うので、もっと慣れるまで続けてみるよ。

俺は約束を守るから、テツも早くCLAP法に関して教えてくれ!さもないと、日本に飛んで行って、この一ヶ国語の拳でたたき出すぞ(笑)!

>>Tetsu<<
ハハハ、Matt、いつも面白いコメントありがとう!

オーデオブックね!グッドアイデア!でも、まだ2晩だけなんだから、もう少し頑張ろうよ。勿論、苦痛ならやめましょう。特に、睡眠時間を奪うようだったら、意味ないし。まあ、俺みたいに、隣にジェット機があっても寝れる人に向いている手法だよ。

まずは、音量を下げて続けたらどうだろう。ここでの目的は、パッシブに聞く事なので、とくに内容を聞き取るというよりも、その言語のメロディーに慣れる事なので。だからリラックスしてやればいいよ。(又後ほど、もっと疲れる、アクティブな手法を教えるから、覚悟してろ(笑)!)

CLAPについてだけど、あまりがっかりしてもらいたくないのだが、「法」ではなく、「理論」、「見方」、「考え方」と思ってもらった方がいいかな。でも、CLAPの記事の後には、僕がCLAPに基づいて試したこと、両親にしてもらった事とかをいっぱい紹介するね。

僕の人生に関する記事は後二つ。もう少しの辛抱だ。。。

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