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エクアドルの旅で得たもの

2010年9月19日日曜日

このブログの読者の多くは旅行を切っ掛けに言語習得を始めたのではないでしょうか。とてもいい理由だと思う。ただ、出発する前に、現地の人々と最低限のコミュニケーションを取れる位のレベルまで勉強してから行くと、ただ単にいろんな観光地の写真だけでなく、もっともっと素晴らしい収穫を得て帰ってくるはずです。

僕は、遠い昔にAFSの年間留学プログラムをやってた大親友のグレッグに会いに、エクアドルに行く機会があった。当時も出発する約1ヶ月前に、以前紹介した手法でできるだけスペイン語を覚えてから旅立った。そのお陰で、表面的ではあったものの、地元の皆さんといっぱい交流することができた。そこで、彼と彼のホストファミリーと共に過ごした2週間の休みが、僕の人生に大きく影響を与えてくれた。

あの旅はスペイン語を学べたこと以外に、三つの収穫があった。

1)僕はエクアドルにも、温かい家族が増えた。

この写真はバニオスでとったものです。一番左にいるのは、美しき4児の母ピラル、娘の二人、アンドレア(僕の前にいるかわいい8歳の女の子)とバレリア(ピラルに抱っこされてる)、そして真ん中にいるのがグレッグ。勿論、この写真には写っていないけど、僕の人生にプラスのものを与えてくれた方々がまだまだいっぱいいる。ビセンテ(父)、パンチョ(息子)、シルビア「ラ・ゴルダ(おデブちゃんという意味)」(叔母)、モニカ(美しい従姉)、そして多くの家族メンバーやグレッグのエクアドル国内外の友人。彼らは全員僕のことを心から歓迎してくれて、絶対に楽しい旅にしてくれようと必死に頑張ってくれた。みんなありがとう!めちゃめちゃ楽しかったよ!また、グレッグのホストファミリー(グランハファミリー)にも、本当にお礼を言いたい。あのとき、エクアドルに行って3日目位の時に、食中毒になっちゃって(キトで牡蠣のスープを飲んだのはバカだった。。。)、ビセンテとピラルは真夜中にお薬を町中探しまわってくれた。心の底から感謝している。

2)エクアドルのいろんな美しい場所を最高な人たちと一緒に巡った。

これはアンドレアと一緒にラ・ミタッド・デル・ムンド(世界の中間地という意味)で撮った写真。僕たちの真下にちょうど赤道が通っているという(ちなみに、「ecuador」とはスペイン語で「赤道」という意味)。だから、我々の左足は北半球で、右足は南半球にあるということになる。面白いでしょう!

他にもいろんなとこに行ったよ。例えば、キトで有名なビルヘン・デ・キト(エル・パネシーヨとも言う)とか、リオバンバ、バニオス(前の写真)、そしてエスメラルダス州にある美しい沿岸の村ムイスネ(もう結構ですという意味じゃないよ!)。下の写真は僕たちが泊まったとこ。

僕は人生の中で、世界中のいいホテルに泊まったことあるけど、その殆どがもう記憶にない。しかし、ビッグマックの半分の値段で泊まれるこのホテルで撮ったこの写真のワンシーンは鮮明に覚えている。だから、明らかに、楽しい一時とホテルの価格は相関しないと確信する。やっぱり一緒に時を共にする人たちがすべてだと思う。この写真に写っているのはグレッグ、アニック、ヒトミ、そしてあの脚は、、、ヤニック?ジェローム?

3)自分の恵まれた人生に気づいた、大切な価値観を学んだ。

グランハファミリーの古いプジョーの後部座席から撮ったこの写真には、ホームレスの子供たちが写っている。
キトでは、赤信号に止まる度、このような子供が集まってきて、おねだりをすることが多い。本当に毎回心が痛かった。でも、それと同時に、自分はどのように恵まれた人生を送ってきてたんだろうと考えさせられた。

しかし、彼らから学べたのはそれだけじゃない。お金も教育も何も受けてないこの子たちからは、家族愛、犠牲、同情、共有、など、本当にいろんなことを教えてもらった。

ある日、僕たちはキトのあるお洒落なアイスクリーム屋さんに行った。特にものすごく高級なとこではなかったけど、一般のエクアドル人だったら、あまり入れないとこではあった。そこで、よくあることだけど、4−5才のホームレスの男の子がお金や食べ物を求めに入ってきた。すぐに、レジの女の子が出てきて、チビのことを追い出そうとした。この女の子自身もおそらく13−14才で、貧しい家庭から出稼ぎにきてたい違いない。だから、彼女も本当はこの飢えている男の子の気持ちを誰よりも分かっていたはず。しかし、神様のように扱わなければならぬ、我々金持ちのお客様の前では、あのかわいそうな男の子を追い出さなければならなかった。でも、大きな心を持っていた彼女は、誰もみていないところで、素早く子供にアイスのコーンを一個渡した。この行為は、店長にでも見つかってたら、彼女は相当叱られてたであろう。献身的な行為と言うか、後のことを考えないというか。彼女も、他の人が見ていたとは知らずに。または、みていないことを願っていたのか。とにかく僕は心を打たれたよ。

しかし、まだあるんです、学んだことが。今度はその男の子からの教訓。もしあなたが何日間もものを食べていなかったら、あのコーンをもらった瞬間どうしたと思う?丸呑みだよね?でも、あの子はそうしなかった。彼はコーンを大切に持って、歩道にある大きな木に向かって、一直線に走った。その木の下には、お母さんと2才位だと思われる妹がいた。彼はお母さんにコーンを渡し、お母さんがそれを小さく割って、みんなに配った。たかがコーン一つ。アイスクリームすら乗っていない、そのコーンを家族で分けて食べた。犠牲、共有、家族愛、人間として、全部とても大切な価値観をあの子は教えてくれた。あの日に見たことは、永久保存版としてしっかりと記憶に刻まれた。

という訳で、エクアドルの旅はスペイン語を学ぶ切っ掛けになっただけではなく、一生の宝物になったものも満載だった。本当に楽しい思い出、人生の教訓、そして何よりも、大切な大切なヒューマンネットワーク。いまでも、グランハファミリーや、他に出会った殆どの方々とつながっていられて、時々近況をメールやチャットで交換できることを本当に幸せに思う。(ありがとうフェースブック!)

みんな、これからもよろしくね!

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